院長ブログ

8月です。   R2/8/17

いつのまにか8月も半ばをすぎましたね。8月は毎年いろいろ考えることが多い月です。

出身が長崎県(正確には長崎市ではなく隣の諫早市というところです)なので、小さいころは戦争、原爆などの話をいろんな機会で聴いていました。いわゆる平和教育ですね。

たとえば、夏休みの登校日は長崎では8月9日です。長崎に原爆が投下された日です。他県ではどうなのかわかりませんが、小学校の登校日では戦争、原爆に関係する映画を観たり講演を聴いたりした覚えがあります。なので、登校日はいろんな意味でブルーな気持ちになったものです。

またどういう流れでなのかわかりませんし正確には覚えていませんが親に連れられて、長崎市の戦争遺構を観に行ったりした覚えもあります。長崎観光したことがある方は知っているかもしれませんが、原爆落下中心地や、平和公園、原爆資料館、片足鳥居、如己堂などなどです。大学は長崎大学に進んで一人暮らしだったのですが、すごく身近なところにいろいろ戦争の痕跡があっておどろいた記憶があります。

小さいころ親にいろいろ連れて行ってもらったことは、現在の僕の感性の根幹をつくっているようにも思います。もちろん大人になって自分で勉強して知ったことも多いし考え方も変わってきているのですが、戦争はいやだなという気持ちは大きいです。お盆の間は戦争に関する小説を読んでみたりもしています。

8月6日の8:15、8月9日の11:02の原爆の日は診療の際でも黙とうができるように時間をとるようにしています。

それから8月15日も考えることは毎年すこしずつちがいますが何かを祈っています。

それから、8月はお盆ですね。身近な方がなくなったかたもおられると思います。実は僕の実父も今年初盆でした。今年2月に急に数日休診にさせてもらったことがあったと思いますが、実はそのためでした。事情を知って、優しい温かいことばをかけていただいた方々ありがとうございました。医療者でも家族の死はやっぱりつらくって、そんなときには温かい心配りがありがたかったです。忘れません。ありがとう。

初盆だったのですが、コロナウイルスのことを考えて帰省はできませんでした。兄・姉たちがしっかり準備を整えてくれたので甘えてリモートで様子をみせてもらう形になりました。いつまでこの状況がつづくのでしょうかねー。、と、コロナウイルスについての憤りはいまのところ怒ってもしょうがなくて自分の力では解決しない不満なのであまり考えないようにします。脇道にそれましたがこれも大事なことだとおもいますよ。

亡くなった父は、4人きょうだいの末っ子の僕にはとにかく優しかったようです。たしか3-4歳のころだと思いますが、布張りのソファの背中に油性マジックでドラえもん(なぜか耳がついてタケコプターもつけていました)の絵をどでかく描いてしまったことがあったんですが、「誰だー!!」と怒鳴ってぼくらきょうだいを呼び集めたところ、犯人が僕だとわかると、怒らずに「そうか、上手にかけとるのー」と言われたようです。甘すぎる。。。

親子なのでここでは書けないようないろんなこともあって腹立たしかったりすることもたくさんあるのですが、よいところもそういう悪いところも両親から自分へも引き継がれているのだなと実感することが最近は多いです。

そして、やっぱり自分のこどもたちも僕のよいところ、悪いところそれぞれいろんなバランスで受け継いでいるように思います。大人になると自分ひとりでいろいろできると勘違いする時期もありますが、やっぱりいろいろもらって、受け継いできているのだなと感謝する最近です。そして、受け継いだものをすこし薄めたり強めたりした上に、自分で学んだり経験して得たものを加えて次の世代にあげるのでしょうね。当然ですがまったく同じにならないのがおもしろい。こどもでも自分の思い通りにはならないのが面白い。

親としても自分を磨かないといけないなと思う今日このごろです。こどもにだけいろいろ要求してもしょうがないですよね。

今回はちょっとしんみりした内容になっちゃったかも。

また、ゆるい話を書きますね。なにか質問あれば受け付けとかでも言ってくださいねー。たとえば最近多い質問では、「パーマかけたんですか?」とかありますね。そのうち答えますねー。

院長 ゆげあきひこ

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