あんまり楽しくないブログです。 コロナウイルスについてです。楽しくない話題なので僕のブログではできるだけ触れずにと思っていたのですがそうもいかないな、と思って。
世の中の誰もまだ全貌を知らない感染症なのでこのあとどうなるのか断言はできないですが、これまでの国内・国外の経過をみてみるとある程度まで広がってからは自然終息するウイルスではあるのだと思います。
ただ、拡大する過程でとくに重症者に適切な治療が行われなければ、いろんな国々でみられているように多数の犠牲者が出てしまうものだと思っています。いわゆる医療崩壊がもっとも恐れる事態なのです。
重症者の治療を行う病院は宮崎だと県立病院などの指定医療機関になりますが、そこだけの体制ではだめなのです。僕たちのクリニックみたいな町医者(一次医療機関)がコロナ感染症以外の患者さんも含めた多くの患者さんの状態をみきわめて対応することで、重症患者さんの診療を担う指定医療機関への負担をくいとめることが重要になります。例えばいくつかのクリニックが休診になると、他の医療機関にしわよせが行って、結果的に生死をさまようような重症患者さんへの診療体制が十分に維持できなくなってしまう事態になっちゃいます(なので、PCR検査をうけていることを隠して受診して、あとで陽性とわかったために、受診した病院が休診になってしまったって報道にはとても憤りを感じました)。
いまの全国の対応が過剰なのかどうかは半年くらいたたないと評価はできないと思います。たぶんすこし過剰なのかもしれないと思いながらも万が一のことを考えるといまはある程度過剰な対応が必要なのでしょう。やりなおしはできないのですから。
前置きが長くなりましたが、現時点でできるだけ医療機関の受診は控えたほうがよいと思います。
というのも、僕たちのクリニックもふくめおそらくどの医療機関も感染対策をたてていて、感染を疑う患者さんと他の患者さんとの接触をさけるようにしています。しかし、率直なところやはり限界はあると思います。
病院からのお知らせでもスタッフに書いてもらっていますが5/4は在宅医の当番になっています。
今年はどんな感じかわかりませんが通常ゴールデンウィーク中は県外からの患者さんも多く来られます。
さまざまな患者さんが来られます。接触を完全にさけることはできないかもしれません。
たとえばお熱がでても元気があれば2-3日は様子をみてみるとか、咳や鼻水があっても睡眠や元気など大丈夫ならすこし様子をみてみるとかできるだけ在宅医での受診はさけたほうがよいと思います。
同様に僕も当番で診療に行く夜間急病センターも、ある意味で夜の時間帯において宮崎で最も危険性が高い場所になっているのでできるだけ翌日まで待つことが望ましいと思います。
しかし、コロナウイルスと関係あるなし問わずすぐに受診した方がよいケースももちろんあります。
受診について悩まれた場合は、できるだけ医療機関(夜間なら#8000か夜間急病センター)に連絡して受診した方がよいか相談することを強くお勧めします。
逆に喘息など慢性的な病気でお薬を継続して服用するよう勧められている方は、受診を控えて治療が途切れるということがないようにしてください。来院に不安がある場合はまえもってお電話いただいて受診の方法(時間など含め)などご相談されることをお勧めします。
全国的に医療機関の受診者数は減っているようです。病院経営的にはもちろん他の職種の方々と同様につらいところですが、今は極力病院と距離をおいてもらうことが望ましいと思います。
僕たち医療者も、困っている患者さんの力になりたいという使命感で恐怖感を覆い隠して感染の危険性を覚悟したうえで診療を日々行っています。
全国みんなコロナウイルスの対策のためにいろんな制限があって、気持ちもふさぐしいろんな大変なことがあるのだろうと思います。経済的にも物理的にも精神的にもつらいですよね。
「やまない雨はない」と言います。コロナウイルスに関わらずつらいときは先がみえないかもしれません。
でもつらいときにがんばったこと(なにもせずにじっと耐えることもがんばっていることに入ると思います)は必ず先につながると思います。先をみないでもよいので今をがんばって過ごしましょう。
それから僕の持論なのですが、その人の本性だったり能力が本当にわかるのは困難にぶち当たったときだと思うのです。つらいときに人にあたったり文句をいったり他人のせいにしたり、他の人にいろんな仕事・負担をおしつけたりとかっていうみっともないことはしたくないなと自分自身ふりかえりながら日々すごしています。
怒り、いらだちを感じたときはすぐに口にするのではなくちょっと深呼吸したり5-6秒かぞえてみましょう。
それから怒り、いらだちの原因が何なのか、自分でコントロールできるようなことなのか(たとえば天気とかはどうしようもないですよね)、分析してみましょう。
困難は成長の源だと思います。困難はなければいいけれどどうしても困難があるならば受け入れて自分の身になるようにうまくとりいれていければいいな。
ごめんなさい。あんまり楽しくないブログだったかったかもしれないですね。
もっとゆるい話を別に書きますね。 大丈夫大丈夫!
院長 弓削昭彦